テールエンダー in 北海道

北海道内外のトレイルレースでテールエンダー(最後尾役)を務めているe-ichiのブログでございます

憧れの地へ その3(OCC)

2017年の夏の終わりにOCCへ行ってきた話の続編。

(もうすぐ一年経つじゃんか。いつになったら完結するんじゃ!笑)

 

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#荷造り・出発・到着・観光

 
荷造りは大いに大変な作業だった。


事前に各方面から聞いた情報によると結構バゲージロストの事例が多く、昨年CCCを完走してきたランニコ部nemo君のお兄様もやられてしまったようで、万全の準備をした。

 

具体的にはバゲージロストに備えて、機内持ち込み用の手荷物の中身だけでもレースに出られるように最低限のラン用具一式を入れた。 


レンジでチンする米やら缶詰、レトルト食品、ペットボトルの水、祝杯用のサッポロクラシック500ml缶2本などなど…さらにはウェアの予備の予備の予備とか。総合するとかなりの荷物量。

 

考え出すとあれもこれもとなり、スーツケースの重量は22.5kg!

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国際線の荷物重量の制限は23kg(エコノミークラス)なのでセーフのはず…だったのですが、ここで一つ落とし穴が。

新千歳空港で成田行きの便に乗る際、荷物を預けるときに

 

「容量オーバーですね」と、にこやかに笑うお姉さん。


???

 


確認すると国内線の重量制限は20kg(20.99kgまでOK)なんだって。

ええー? じゃあ地方から成田や羽田に行ってから海外へ行く人は困るじゃん。

自分もその一人になったわけですが。



「あちらの方はお連れ様ですか? そうであれば、合算してOKということにさせていただきます」

と言って、ご一緒する先輩の洋岳会さんに目配せ。


うーむ。一騒ぎ起こしてやろうと思っていたのですが、まぁ事を荒立てても何ら得はないと思い、ありがとうと言って預かっていただきました(笑)





旅は「フィールズ・オン・アース」というツアー会社のUTMB参加ツアーにしました。

 

www.fields-on-earth.com

 
ランニングのみならず、自転車競技トライアスロンなど、世界のスポーツイベントに特化したツアー会社と言っていいのかな。

 

2018年からは日本唯一のUTMB®オフィシャルツアーオペレーターとなり、よりパワーアップ。出場する方のみならず、要所要所のエイドで選手を応援できるサポートツアーも組んでくださる充実ぶり。本当にオススメなのです。


担当してくださった久保信人さんは、元々は自転車競技の選手であり、監督であり、世界で活躍してきたアスリートなので、スポーツをする人々の気持ちを良くわかってくれるのです。ハセツネもサブ10で走っちゃってます。

今回のUTMBもあわよくば出場も兼ねての随行の予定だったそうですが、残念ながら抽選に外れてしまったとのこと。

そんな久保さんはこの年10月の「グランレイドレウニオン」(鏑木毅さんが2度もDNFした大会)に出場し見事完走されました!



8月27日
前日は札幌の洋岳会さんのお宅に泊めていただき、翌日は北海道マラソンに出る仲間の激励・応援へ。



スタートを見送って新千歳から成田空港へ降り立った。

成田で一泊してのフライトなので、その日の夜は東京のラン仲間25¢さんと待ち合わせて出発式(単なる呑みですが…)




8月28日
成田空港にて一緒のツアーの方々と合流。


後に知ることになるのですが、ご一緒した方々、皆さん見事にヘンタイランナーでした。ほんと、トンデモねぇよみんな。

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SNSというのはこういう時にとても便利ですね。会ったこともないのに全く苦労なく合流して、これからの旅の話や各自のレース経験とかを話したり、出発までの時間を楽しく過ごせた。


成田 → ワルシャワ → ジュネーブ


空路はトランジットの時間も含めると約16時間の旅。
ジュネーブから目的地のシャモニー・モンブランへはツアーの車にて移動(約1時間半)。

当初、時差を計算せずにフライト時間を見ていたので「こんなすぐ着くんだ〜」と思っていましたが大間違い。


こんなに長いこと飛行機に乗った経験が無いのでドッと疲れました。

 

超お金持ちならやっぱりビジネスクラスとやらに乗ってみたいですねぇ。


ツアーの基本プランに付け足したアレンジのため1泊目の宿泊先のみ日本人が経営しているという「Chalet Japonyard」に宿泊。ジャグジー風呂があったのですが、我々は疲れていて兎に角すぐに寝たのであります。


8月29日
朝焼けのモンブランで目覚め
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唯一、観光に充てる予定の日。天気は抜群!

 


昨夜同宿になり、有意義な情報を沢山教えていただいたTさん(彼は昨年UTMB完走、今回UTMB女子4位となった丹羽薫さんと同じ「チームチョキ」のメンバー。今回はTDSを走り、かなり速いタイムでゴールされていました)と別れてエギーユ・デュ・ミディ(3842m)へ。

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チケット売り場には日本人の方もいたし、日本語のガイドも置いてあった。

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同じツアーの方々と合流し、メッチャスピードの速いロープウェイでいきなり富士山より高い標高に降り立つ。

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いきなり人生で一番高い標高に来てしまいました(山頂駅の標高は3777mでその上にエレベーターで上がれる展望台があり、そこが3842m)。
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どうやってこの建物を作ったんだろうと感心しきり。
丹羽薫さんをナンパしてツーショット(笑)

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指差す丸い山嶺がモンブラン

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展望台からは間近にモンブランはもちろん、アルプス三大絶壁の一つグランドジョラス北壁、遠くにはマッターホルンモンテローザも見えました!ずっとここに居たいってうか住みたい!ってぐらい絶景だらけ。

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名物のシャモニー・スカイウォーク(背後を除いた5方向がすべて透明なガラス製のボックス)も行列が出来ていましたが折角なので並びました。

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階段を登ったりするとやっぱり標高のせいか空気も薄く、フラフラします(笑)


展望台で軽い軽食を食べたり、お土産を買ったりして戻ります。

 

UTMBのメイン舞台 シャモニーの町並み

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帰りは途中の中間駅で降りて、メール・ドゥ・グラス氷河へ向かってトレッキング。
道中、右も左も上も下も前も後ろも絶景だらけで目のやり場に困ります。

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私と洋岳会さんのオジサン二人はこの辺りで疲れてしまい、氷河へ行くゴンドラをパスしてモンタンヴェール登山鉄道に乗ってシャモニーへ帰ってきました。

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今日から最終日までは「Les Balcons du Savoy」という所に泊まります。

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広めのリビングがあり、その周りに寝室が3-4室あるという形態の宿で、シャワーの勢い以外はとても快適でしたし、何より眺めが最高でした。

その後、街に繰り出しスタートゲートを見に行ったり、大会ブースを回ってお土産を買ったり。

 

映像でしか見たことのない場所が目の前に。

 オッサン、テンション上がりまくりです。

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こうしてシャモニー・モンブランでの初日は更けていったのであります。

 

その4へ続く