テールエンダー in 北海道

北海道内外のトレイルレースでテールエンダー(最後尾役)を務めているe-ichiのブログでございます

第26回 日本山岳耐久レース(24時間以内)長谷川恒男CUPハセツネカップ

「浅間峠?」と皆が言う。

 

 

いえいえ、もっと遥か前の「醍醐丸」です。

 

 

リタイア地点としてあまりにも早すぎるため、醍醐丸がどの辺であるのかを知らない人も多いかと思いますが、スタートから約15kmの地点。

 

明るい時間帯は応援ポイントとして、比較的大勢の人がいる場所です。

 

この手前の市道山分岐で立ち止まった際、盛大にリバースした。
多分、昼に食べたもの全部。

 

レースでも練習でもここ最近リバースした記憶は無いのだけど、全くもって制御不能でした。激しい頭痛もスタート前から続いていて、スタートしてしまえば何とかなるかなと楽観していたけれど真逆の展開に。

 

兎に角、水切れが怖すぎて序盤から水をセーブしながら大事に大事に進んだ結果、脱水になったという馬鹿でどうしょうもない、はんかくさい話。

 

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前日は4度目にして初めて予約の取れた東横INN東京秋川駅北口へ宿泊しました。

ハセツネのスタートゴールの武蔵五日市駅までは3駅という好立地です。

 

夜は福生に住んでいる姉と義兄、姪っ子が来てくれて居酒屋でご飯。

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麦酒を流し込みたい気持ちをグッと堪えてウーロン茶で通した。かれこれ一週間以上の禁酒。俺、凄い。エライ。左のビールは義兄のものね。

 

居酒屋を出て、コメダ珈琲の看板を発見。行ったことがなかったので、リクエストしてシロノワールという未知の名物スイーツ?を戴く。

 

何コレ 美味いんだけど♪

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1/6でお腹いっぱい。

 

ホテルの宿泊客、ほとんどハセツネの人のようでした。
カタギの人は見なかったと思う(笑)

 

シャワーを浴びて、午後10頃就寝。

 

 

過去3回の参加では誰かが確保してくれた場所で着替えたり用意をさせてもらっていたので、今年は自分がと思いレジャーシートを二つ持ってきた。

 

始発の電車で3駅隣の武蔵五日市へ到着。
これは楽チンだ。来年も出るなら絶対このホテル。

 

6時台に来れば誰もいないだろうと思っていたけれど、すでに体育館前には5人ほどが待っていた。駅から一緒に歩いてきた人に「開くのは7時だよ」と教えてもらう。

 

結局のところ、9時ぐらいまでに行けば場所は余裕で残っている。
大事をとっても8時に行けば、まぁ大丈夫。
壁際はやはりとても過ごしやすいので、真っ先に埋まりますけれどね。

 

ランニコ部の乱猿さんと 開場と同時に入口付近の一等地を買い上げた。

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しかしこの場所、後になってわかるのですが(予感はしてたけど)入口に近い故、出入りするみなさんの通路になってしまうという煩わしさがあり、次回がもしあるのならもう少し閑静な住宅街を選んだ方が静かに過ごせるかも。

 

こうしてあくまでも自己満足のための場所取りミッションを終えてちょっと達成感のようなものを感じてしまった。さ、ビール飲もうか みたいな(笑)

 

乱猿さんにチャリンコをお借りして駅前のセブンイレブンに買い出し。
水、麦茶、朝ご飯、昼ご飯、補給用のおにぎりなどなどかなりの重量。

 

今回自分はザック前面のボトル2本に1Lのポカリ、1.5Lハイドレに水、600mlの麦茶で挑んだ。もう1本、500mlのコーラを加えて背負ってみたら急に重く感じたので、散々迷って合計3.1Lの水分。電解質の補給には塩タブレットを併用するつもりで持参。

 

その他の補給はこんな感じ。
元々ジェルは後半になったら入らない体質なので少なめ。

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おにぎりも用意したんだけど、30℃オーバーの天候で傷みそうなのでスタート前に食べちゃった。スニッカーズは見事に溶けてしまってた。これに加えて脚攣り対策のタブレットとベスパ、ロキソニン、胃薬を所持。

 

受付がはじまった様子なので乱猿さんと向かう。
丁度、受付の前でランニコ部のアイドル高村貴子ちゃんが、取材陣の撮影に応じていた。隙を見てツーショットを狙ってみるも、関係者のガードが堅く声をかけられなかった。

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毎年恒例のサロモンのメルマガ登録キャッププレゼントに登録。
昨年は登録を忘れ、貴重なDNFキャップを貰い損ねた(今年貰えたけどね…)。

 

身支度を大体終えて、今回ハセツネ初挑戦&ランニコ新部員となってくれたチャーリーさんを女子更衣室の方へ探しに行く。なんと一昨年の大雪山ウルトラトレイルで知り合ったI氏が応援に来てくれていると!

いやぁ、懐かしい再会。嬉しかったです。

 

話し込んでいるウチに良い時間となってくる。
体育館に戻るとランニコブースにはもう誰も残っていなかった。
今年は集合写真撮れなかったね〜

 

台風一過の暑さが予想され、その通りになった。
すでに身体が秋冬モードに切り替わっている北海道民には厳しすぎる条件。
黙っていても汗が噴き出てくる。

 

15時間16時間の辺りにアバウトに並ぶ。
ランニコ部のしゅうさん、バーチ夫妻、K林さん、チャーリーさん、北海道マラソン10回完走のサロマンブルーS女史さん、青森のK萩沢さんらと談笑しながらスタートを待つ。

 

なんつーか凄い良い写真なのでノーカットでお届けします。
苦情は受け付けません(笑)
奇跡のような縁で成り立っているこの写真。凄いわ。

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この時点で自分は暑さにやられてかなり気持ち悪かった。
頭痛もしてきた。

 

いきなり補給できなくなってガス欠だけは避けたかったので、スタート前からジャム屋のジェルをチビリチビリと舐めながら補給し続けていた。

 

 

さて、スタートしました

 

もう4度目なので見慣れた光景。新鮮さは無い。

雲は綺麗だけれど、ただただ暑い。

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すぐに渋滞になりノンビリとした動きで隊列は進む。
しばらくはこの大会をマーシャルとして臨んでいるK林さんと同じゾーン。

 

変電所の手前からみんな猛ダッシュしていく。
いやぁ、でもすぐにまた渋滞しまっせ〜と思いつつ、それでも真面目に小走り。

 

今熊神社でトイレへ行くというK林さんと別れる。
あれ?去年も同じ流れだったような(笑)

 

ジャム屋のジェルの大きいのを1本食べ終わる頃からドンドン具合が悪くなっていく。

 

発汗が凄く髪の毛までベショベショになっている。
身体が常に水分を欲している感じなのだけど、水切れが怖いのでかなりセーブしてボトルのポカリを舐めるように飲んでいた。

 

今思えばこれだけでは圧倒的に電解質が足りてなかったようです。

具合が悪すぎて持ってた塩タブレットを取り出す余裕も無かった。

 

 

入山峠

 

直前にいたヤツが応援者の中に知り合いを見つけ、階段待ちの間ずっと談笑していて、前が開いたのに気づかずに立ち止まる。

 

いや、ほれ、前に進んでくれや。行かないなら抜くよと横を抜けようとする度に、気づいて前に詰めやがる。

 

イライライライライライライライラ

 

ここから市道山分岐まででどんどんモチベーションが下がっていく。

 

いやいやいや、まだまだこれからだから。

っていう自分と

ダメでしょ、次のポイントでやめよーぜ

っていうアホンダラ

 

交互に現れて、段々とアホンダラが身体も脳も支配していく。

 

 

 

市道山分岐でスタッフの方にここでリタイヤできるか聞いてるヤツがいる。

 

「次の醍醐丸からなら下山できます」

 

聞こえてしまったもんね。

そしてこの分岐で酸っぱいのがこみ上げてきてしまって、盛大にリバースしてしまった。できるだけ端っこにやりましたが、汚してスマンかった。

 

そこから少し進んだ小ピークに切り株が並んでいて座って休めた。
とにかくここで時間ギリギリまで回復を図ることに。

 

やがてそこにK林さんが追いついてきた。
しきりに気にしてもらったのだけど、情けないことについていけなかった。
マーシャルかっけえわ。

 

停滞は30分ぐらいだったのかな。
あまり時計を見る余裕も無く、薄暗くなってきていたのでヘッドライトも準備してから出発した。

 

登っては休み、登っては休み。

 

時折降りを走ってみるが、見事にヨロヨロで真っ直ぐに進まない(笑)

 

なぁーさけねぇーーー

 

脳内で再生される。

www.youtube.com

 

醍醐丸への最後の登りの手前。
標識の前でどうするか、どうしたいのか考えた。
醍醐丸のスタッフが「もう少しもう少し」と鼓舞する声が聞こえる距離。

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醍醐丸は予備関門になっていて、この時点で関門時間の19:00まで約30分だった。

たぶん執念で歩き続ければ浅間峠までは保つ。

 

しかしその先の三頭山の登り降り、御前山の長い長い登りを想像しただけでウンザリした。

 

「予備関門」で終わりにする決断をした。

決断したらスッキリした(笑)

 

 

 

狭い醍醐丸のスペースに30人近いDNFの選手たち。

妙にテンションが高く写真撮影会をしている人も。

自分はそんな気にはならなかったが、まぁそんな光景を笑って見てた。

 

DNF集団の中に、スタート前に知り合って一緒に写真を撮った青森のK萩沢さんも居た。下山中、彼とずっと色々なお喋りができて気が紛れた。ありがたかったわ。

 

悔しくないと言えば嘘だけれど、
なぜか清々しい気持ちで体育館へ戻った。

 

この時間なら終電までにホテルに帰れるというK萩沢さんとビールでお疲れのカンパイ。”だんべぇ汁”が身体と心に沁みる。また逢おうぜ!再会を誓う。

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潮を吹いている身体をサッパリさせたくてすぐに東京裏山ベースへ行ってシャワーを浴びたらメチャクチャお腹が減ってきた。

 

コンビニへ行って肉まんとソーセージの惣菜パン、ホットコーヒーを買って武蔵五日市駅の前で黙々と喰った。しみじみと美味かったよ。

 

今回はランニコ部員もかなりの人数がDNFしてしまっている。
すでに帰ってしまった人も数名。

 

会場に戻りサロモンブースで丹羽薫さんに慰めてもらう。

「暑かったからねー また来年ねー」

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体育館に戻って横になってスマホを見ているうちに寝落ちした。

 

4度目のハセツネが終わりました。

 

関わっていただいた全ての皆様、ありがとうございました。

結果は結果として、今年も充実した旅でした。

 

 

 

来年は4年に一度のあきる野市議会議員選挙のため、レイトスタート年となるようで(確かに初参加の2015年は10月末開催だった)開催が2週間遅れの月末になるらしい。

 

正確な開催日が未だわからないのだけれど

 

2019.10.20-21または27-28開催なら出られないのが濃厚。
2019.11.3-4開催なら行けそうだけど、過去の例を見ると11月に開催された(日付またいだことはあるけど)年はないみたい。駄目かな。

 

※ この後の四方山話はまた別の記事で。