丹羽薫さんに会ってきたよ
久しぶりに札幌行ってきました。
高速バスなるものに初めて乗りました。
遠軽←→札幌 約250kmを4時間、バス内にトイレもあり座席はそれぞれセパレートされていて3列仕様。
結構快適だし、JRで行く半額くらい?で行けちゃう。
今度からバスにしよう(って、年に数回しか行かないのだけどね)。
昼頃について、愛すべきラン仲間のお二人と合流。
気になっていた駅近の出来たばかりのお店「ヨイノクチ」でランチです。
ランチといっても自分はブログで見て気になっていた、昼呑みワイン6種セットを注文。丹羽さんの報告会を前に、イイ感じに出来上がってしまいました(笑)
丹羽さんの報告会はとても勉強になった。
やはり、その世界の最前線で戦っているヒトはとても魅力的です。
丹羽さんとはシャモニーの山の上でも会っているし、ハセツネDNFした後サロモンブースで慰めてもらったことも覚えててくれていて、何かと「縁(えにし)」を感じております♫
また近々どこかでお目にかかりますね。
さてさて
札幌の夜は…もちろん「飲み」
ラン仲間の皆さんと 飲んで喋って喋って飲んでシメに唄
久々に楽しい宴でした。
翌日はメガネを作りに街に繰り出す。
緑内障にかかってから、どうにも眩しさが辛くなってしまい、特殊なレンズを入れるついでに、老眼になってからというもの、いつか欲しいなと思っていた999.9の新作、跳ね上げ式のメガネフレームも新調しました。NPM-56というモデル。
レンズはこちら。
www.nikon-lenswear.jp
これまで調光レンズというと紫外線に反応して色が濃くなるというものが普通でしたが、このレンズは紫外線だけでなく可視光線にも反応。室内、屋外、さらに車内でも快適な見え心地になるという謳い文句。
なかなか実物を見る機会はなく、取り扱いのあるお店の店頭に見本も無く、ネットの情報だけでレンズを注文しました。超ど近眼なので検眼をしっかりしてもらって後日郵送してもらうことに。
夕方のバス時刻まで雪まつりで賑わう(と言っても、新型コロナウィルスの影響で人出はかなり少なかったらしい)街をウロツキ、大丸の地下で試飲がうまかったコーヒー豆を買い込んで帰宅しました。
そして昨日、メガネが出来上がってきました。
室内ではほぼ透明(うっすらグレーですが)で、屋外に出ると紫外線と明るさに応じてすぐに色が変わります。写真は曇りの屋外に出て10秒後ぐらい。この後どんどん濃くなっていきました。仕事中は色を正確に見る必要があるので使えませんが、お気に入りのメガネになりそうです。
そうそう、今年のレース予定、2本入りました!
みちのくは勢いで263kmをポチってしまった。
まだ、どうやったら完走できるのか道筋すら見えませんが、ボチボチ頑張っていきます。竜飛岬までは何としてもたどり着きたい。
とりとめのない駄文おわり。
ついにZWIFTERに
ZWIFT RUNしながら思ったんです。
走ってるやつ ほとんどいねぇ…って。
ロードバイクで脇をビュンビュン通り抜けていく奴らを見て「クソが!引っ掛けて転ばしてやろうか」とか出来もしないことを呟いてみたり。
もう、やるしかねぇっしょ
ポチっちゃいましたね〜
現状、お勧めはWiggleで34%オフになってるTacx - Neo 2 スマートトレーナーを買えとのことでしたが、万一、初期不良の際の行ったり来たりの面倒さなどを考えて、国内で対応してもらえるショップからWAHOOのKICKR COREというスマートトレーナーを購入しました。
ZWIFT知らない方に今一度簡単に説明しておくと、いわゆる自転車のローラー台を使ったバーチャルライドってことです。ローラー台の負荷と連動してどのくらいのスピードで移動しているかを計算して画面上のアバターが動くと。
そして、そのアバターのいる世界はインターネット網を通じて世界と繋がっており、独りぼっちでストイックになりがちだったローラー台練習がメッチャ楽しくなるというものです。バーチャルですが、リアルに画面の向こうでチャリを漕いでいる人たちがいるわけです。
これを面白いと思うかどうかには個人差があると思うので「君もすぐにやりたまえ」とは言えないけれど、少なくとも横で見ていた妻はすぐに自分のアカウントを取って毎日乗るようになりました(自分もですが)。
冬だからってのはありますが、冬じゃなくても気軽にバイクに乗れるというのはかなり凄いことです。夏場だって週に数回しか乗らなかったロードバイクにほぼ毎日乗ってるんですからね。
まぁ、この先多少の飽きがくるだろうとは思ってますがZWIFTの世界ではレースなどの催しも頻繁に行われていてしばらくは飽きそうにないです。
ちなみに初めて出場してみたレースは見事にビリッケツでした(笑)
まぁ、ここから這い上がっていく楽しさがあるのでこれで良いのです。
環境としてはこんな感じ。
妻もやるのでロードバイクは妻のフレームを使用、自分が乗るときは今の所サドルの高さ調整のみで乗ってます。
画面は奮発して4Kのモニターを新調して、Apple TV4KのZWIFTアプリでやってます。色々調べると高性能PCには劣るものの、比較的安価に高画質で構築できるのがAppleTVだったので。
ちょいとお金かかりますが、オススメでございます♫
ZWIFT RUNをはじめてみたよ
ZWIFTというサービスをご存知でしょうかね。
前から気になってたんですが、主にバイク(自転車)のトレーニングを屋内のローラー台などで行う際に、バーチャルな画面を見ながら行えるというもので、単調になりがちなトレーニングに変化をもたらしてくれるという魅惑的なものです。
昨年、このサービスにRUNの項目が出来て、ここ最近はそんなに不具合を聞かなくなってきた(単にやってる人が少ないだけなのかもですが)ので、フットポッドなるセンサーを購入してお試しインストール(一週間無料?)をしてみました。
冬、外を走るのが大変な北海道人にはもってこいのサービスだと思うのですが、さてさてどんなもんでしょうか。
ZWIFT RUN をやるには先ず、トレッドミルが必要になってきます。
幸い私の家には自前のトレミがありまして、当然これを有効活用します。
いきなりハードル高いやんけ!
と、思うでしょう?
いえいえ、例えばジムにあるトレッドミルでもいいんですよ。
あとは地元の体育館とかでもトレッドミルを無料で使えたり、有料でも安い価格で使えたりしますよね。それでOKなんです。
そして、RUNの動きをデータ化してくれるフットポッドなるものが必要です。
これは数千円から1万円越えまでピンキリですが、自分は5千円ぐらいのZWIFT公式のものをアマゾンでポチりました。通信方式がANT+かBluetoothのものとありますが、iPhoneやiPadでやるならBluetooth一択のようです。これをシューズに装着して走ります。
あとはZWIFTアプリを動かすiPhoneやiPadがあればOK。
パソコンやAndroidoでも動くらしいですが、そこまで調べておりませんので悪しからず。
本日届いたので早速試しに走ってみました。
トレッドミルのスピードとフットポッドの間のスピードの誤差を埋めるため、キャリブレーションをしなければならないのですがこれが中々上手くいかずに参りましたが、なんとかそこそこの状態に追い込めたので3kmほど走ってみました。
天候も色々と変わるようで、最初っから雷も鳴ってました(笑)
景色が変わるだけですが、率直にモチベーションが上がって楽しいです。
他のランナーも見えますし(BIKEの人の方が圧倒的に多いです。画面はBIKEと混在していますが、ぶつかるようなことはありません)、待ち合わせてグループランとかも可能だそうです。
もちろん、表示されてるアバター(分身)もカスタマイズできて、ワークアウトを重ねていくとシューズとかウェアとか新しいものが支給されるそうです。
多少の距離の誤差はご愛嬌かなぁ。
無料のうちに使い倒して、有料(月1,500円)で使うかどうか判断します。
おいコラッ!
テールエンダーよ。
オマエさ 「みちのく」 の記事さっぱり更新されねぇじゃないか。
モンブラン行った話も中途半端になってるしよぉ。
やる気ねーなお前ヨォ。
もう読まねーよ。
ごもっともでございやす。
近況を記します。
8月の誕生日直後に右目が緑内障であろうという診断を受けました。
急に右目の視界の一部がボヤける(霞む)ようになって、そのうち戻るだろうと思っていたけれど改善せず、三日後に眼科受診。その後、脳の視神経などの検査もして経過観察の後、緑内障であろうと診断されました。
まぁ、そりゃぁ落ち込みましたよ。
だってこの病気「不可逆」ってんだから。
治療もクソもないよね。
ただ、今の医学では良い目薬が開発されてて、進行を遅らすことはできるらしい。「らしい」というのはまだ自分で体感してないから。
幸い、眼科医になった同級生がいるので、ざっくばらん色々と遠慮なくメッセンジャーで話を聞いてもらった。今診てもらっている眼科医はその同級生の後輩のようなので「色々とちゃんと言っておく」と。
この病気は基本的に「眼圧を下げるための目薬を毎日欠かさない」ことしかすることがなく、今の所どんなにお金を積んでも、コネで最高の医療を受けられたとしても良くなることはない。
ただし、初期の段階だと目薬継続によって少し視界が良くなること「も」あるらしい。IPSでもスタップでも何でもいい。治療法ができることを期待します。
幸いにも仕事でファインダーを覗く眼は自分は左目なので何とかなっているのだけど、左眼も患ってしまったら…違う仕事探したほうがいいかなぁとか、運転もできなくなるかなぁとか色々と考えれば考えるほど元気が無くなっていきましたね。
その後は心の問題も決心がつき「落ち込み期」は抜けた。
9月の後半にルスツの短いトレイルレースに出て、モンブランから帰ったばかりのゲストランナーの鏑木さんに話を聞いてもらい、元気をもらいました。
そんで10月のハセツネに向けて練習キッチリ再開。
仕事の面でも少々意欲が湧いてドローンを導入。色々な展開を考えておりました。
が、ご存知のようにハセツネは初の中止という事態になりました。ハセツネを完走できれば来年のUTMFのエントリーポイントも貯まる!と再起に向けてかなり楽しみにしていたのだけど、これ以降、何だか魂が抜けたような心の状態になり、全く外に出かけない誰ともほとんど会話しない人間になってしまいました。
毎日プレステ4でゲームしながら2リットルのビールを飲み、どんどんダメ人間化していきました。おかげで「ディビジョン2」というゲームはプロ級になったと思う(笑)
そんな怠惰な生活を続けていた11月の終わりに、古琴之友と現していいのか、大切な親友からレースの誘いを受けました。
惹かれるネーミングだなぁ。
おぉ初開催?!
四国は行ったことないぞ!
行きたい 行こう 行かせろ の三段活用的思考が沸き、エントリー決定。
これでダメ人間から抜けられるだろうか。
一昨日、ウォーキングから再開。
モチベを保つため、ドラゴンクエストウォークを始めてみた。
これがドラクエ世代にはハマる要素が多数あり、ランニング中でも自動で戦闘したり歩数をカウントしてくれる機能があるので面白い。
現在レベル10
ランニングにおいても今はそのくらいのレベルだろう(笑)
50のオッサン、天命は全然わからないけど、まだまだもがいてみます。
第4回 みちのく津軽ジャーニーラン 177k その4
ちょっと話が脱線しますが…
TJARという大会をご存知でしょうか。
詳しくはリンク先のWEBサイトを見ていただくとして、このWEBページ内の「TJARとは」に書かれている一文の抜粋
「烈風に晒され追い詰められる自分、悲鳴をあげる身体、絶望的な距離感、何度も折れそうになる自分の心」
今回のみちのく津軽ジャーニーラン、烈風に関しては殆どありませんでした(夜の十三湖付近で強烈な風はありましたが)が、他の要素に関してはレベルは全く違えど激しく頷くばかりです。
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67.4km地点亀ヶ岡遺跡エイドを出発する際、エイドをほぼ同時に出た横浜からいらっしゃっている、自分よりふた回りほども先輩のS藤さんと進むことになった。
ここまで色々な方と話はしたものの、好んで並走したりということはしてこなかった。しかし夜が近づくにつれ、だんだん心細くなって来ていたのは事実。
のちに分かったことだけど、S藤さんもかなり心細かったようで、お互い様の関係であったことがわかり嬉しかった。
鯵ヶ沢町の辺りで数キロのコースロストをしてしまい、以降、かなり慎重になっているとのこと。
出たことのあるレース、普段の練習の話、好きな食い物、家族の話、いろんな話をした。
S藤さんとは結局、鰊御殿を超えて第6エイドステーションの金木町観光物産館の先にあるローソンまでご一緒した。
ゴール後、S藤さんはDNFされていたことを知る。これは後述しますが、少し責任を感じてしまう部分が少なからずあった。
話は戻る。
亀ヶ岡遺跡を出て7km、案内通り集落の中にファミマが見えて来た。
この先の鰊御殿までは食料飲料を調達できるのはここしかない。
まずは長い夜に備えてしっかりとした食事を摂ることに。
S氏とお互いカレーを食べたいと話しながら来たので真っ先にカレーを探す。
ポークカレー1個 しかない。
手に取るS氏。
自分はすぐ横にさらに高級なビーフカレーがあることに気づく。
Sさんこっちにビーフがありますよ。
ビーフカレーの苦手な自分は念ずるようにS氏にアピール。
ああ、そっちがいいな。
カレー問題は円満に解決した。
十三湖という湖の側を通る。
いきなり風が強くなり、モンベルのペラペラが激しく揺さぶられる。
このレース中、唯一寒いと感じた区間。
湖に映る月が綺麗だった。
津軽の夜のロードは本当に長い。そして暗い。
ハセツネの経験があるから、まぁそれと比べればなぁと考えていたけれど、同等の怖さ暗さだった。もし一人ぼっちだったら、泣きそうになっていたはず。 闇は怖いね。
鰊御殿までもう少しだろうと見当をつけた辺りから、いくら進んでも見えてこない。
あの角を曲がったら…と思って期待してると、遥か彼方に折り返して来ているランナーのヘッドランプが見える。
そんなニセ鰊御殿現象を3、4回繰り返し、ようやく本当の鰊御殿にたどり着いた。
鰊御殿とは、かつてこの地で盛んだった鰊(にしん)漁の番屋を復元したもの。当時の資料や漁具などが展示されていて、宿泊も可能な建物だ。この大会の95.3km地点でもありほぼ中間点と言っていい。
ここにはドロップバックを送ることができ、必要なものを取り出し、不要なものはまた預けることが可能となっている。
他には温かい食事(カレー・味噌汁など)などが提供され、風呂にも入れるレストステーションとなっている。
畳の間で寝ている人もいるが、あまり長居すると危険だということを事前情報で感じていたので、ここではソックス以外のウェアを全着替え(足裏がすでにヤバそうだったのでソックスは脱ぎたくなかった)してリフレッシュしたのち、カレーを大盛りでご馳走になった。この日2回目のカレーだけれど本当に美味しくて染みたよ。
ここまで眠気はほとんどなく、予防策的にコーヒーをいただく。
ライト類の電池を予備と交換してすぐにエイドを後にした。
そうそう、腕につけているGPSはガーミンのForeAthlete 935であるけれど、こいつはGPSモードで最大21時間のバッテリー容量となっている。GPSの精度を落としたくなかったので最大44時間のウルトラトラックモードにはしたくなかった。つまりこのレースを時間いっぱい楽しもう(制限37時間)と思っている自分には稼働時間が圧倒的に足りない。
そこでこの鰊御殿に限らず、エイドで小休止するときは必ずモバイルバッテリーを使って継ぎ足し充電をした。さらに稼働を伸ばすために心拍センサーはOFFに。この作戦が上手くいって、無事に完全なログを取ることができた。
惜しむらくはナイトセクションで一枚も写真を撮っていないことだ。
いや、夜が明けてからもゴールまでほとんど写真は残っていない。
単純に余裕がなかった。
写真を撮ってる暇があったら1歩でも前に進みたかった。
夜明けの岩木山は美しい雲をまとって絶景だったな。
目に焼き付けてきた。
鰊御殿から次の第5エイドの総合文化センター「パルナス」までは23キロほど。その途中の県道12号合流点で263kmの部のヘンタイ(これは尊敬語である)達と合流することになる。
もう空はすっかり白んできていた。
我々よりはるかに長い距離を移動しているにも関わらず足取りが軽い。
笑顔も見える。
これがヘンタイの実力か。
敵わない。
S氏とくだらないことを話し、笑いあいながら走ったり歩いたり。
不思議なことに、今思い返してみてもパルナスってどんなところだったか思い出せない。入っていく手前にドラッグストアのあったところか?記憶が飛んでいる。
ただ、このパルナスでレース数日前に検索で見つけて知り合ったブログ主の羅王さんがその巨体を横たえていたのだけは覚えている。
そしてこの羅王さんとの出会いが、またこのレースでのターニングポイントだったと思う。
なんとなんと、写真一枚もなしにその5へ続く(笑)
第4回 みちのく津軽ジャーニーラン 177k その3
22.2kmの嶽(だけ)温泉でガリガリ君をゲットし、オーバーヒート気味のエンジンがほんの少々冷却された。次に目指すは49.3km地点の日本海拠点館・あじがさわ
この間、約27kmはエイドが無い。
自販機があるにはあるが数が少なく、昨日263kmの部のヘンタイ、もといランナーが通った後のため「売り切れ」となっている可能性が高いのであてにはできない。
嶽温泉を後にしてしばらく進むと気持ち良く脚が前に出るくだりになった。
県道3号線の峠のくだり、日陰も多く、調子に乗って飛ばしてしまった。
しかし脚を使ってしまったとはいえ、ここの区間で作った貯金は結構大きく、利息こそつかないものの、大きな心の支えとなったように思う。
くだりきってフラットになって来た頃、チラホラと民家が見えて来て集落の中を進む。公民館のような建物の横に見事な花壇が置かれていたので思わず写真を撮る。
近くの民家から、腰が90度近くに曲がっているおばあさんが出てきて「お前さんこんなところで何しとるだ?」的なことを津軽弁で話しかけられる。色々と事情を説明したら、家に寄って休んでいけと。ご飯も食わしてやるし、風呂入れて布団も敷いてやる と。
ほんと弱っているときの優しさって涙出そうになりますね。
丁寧にご遠慮して再び走り出す。
あんな優しいおばあさんが、どうかオレオレ詐欺などに引っかかりませぬように。
念ずる。
そしてやっと道端に自販機を発見したのだけれど、どうやら殆ど売り切れっぽい。
っぽい というのは、自販機の売り切れランプがどうやら故障しており点いているのか点いてないのかわからないのだ。
一番欲しい いろはすの水 は売り切れランプが点いていないのにボタンを押しても出て来ない。
こうなったら何でもいいから出てこいっ!
お金を入れて片っ端からボタンを押してみるとガタン!とジョージアのブラックコーヒーが出て来た。
これじゃない。
今飲みたいのはお前じゃないんだ。
ザックにしまう。
諦めきれずにもう一回お金を入れる。
今度は慎重にコーヒーのボタンを避けて アタタタタタタタ とケンシロウばりに攻撃を加えてみた。
ガタン!
コーラだ!
しかもダイエットコーラとかじゃないスタンダードなやつ。
大当たりである!
この自販機でゲットしたコーラ、今思うとなにげに今回の旅でのターニングポイントになった気がする。五臓六腑に染み渡った。写真撮っておけばよかったな〜
そうそう、思い出したけれどね。自販機のそばにゴミ箱がないからといって、自販機の裏とかに空き缶、ペットボトルを捨てていく行為、ダメでしょう。まいね、まいね〜(津軽弁のつもり)。
こんなことしてると来年以降「みちのく津軽ジャーニー参加者はお断わり」なんて貼り紙されちゃいますよ。
ブリーフィングの際も注意喚起があったけれど、途中で立ち寄るコンビニなどでもとにかくお店に迷惑がかからないように普段の100倍ぐらい腰の低い客となり、再三の注意を払って利用した。
この辺りから歩きの割合が増えて来た。
上りは無理に走らない。
下を向くとキャップのつばから汗がボトボトと落ちる。
暑くて暑くて見上げたら28度。
へっ?そんなもん?!
やがて鯵ヶ沢町に突入。
おお、この辺がわさおのいる所なのか。
町の看板にもなっちゃってるのね。
この手前にローソンがあったのだけどすぐにエイドだからスルーして進んだ。
そしてちょっとコースをロストしそうになりながら49.3km地点の日本海拠点館に到着。まだ1/3も終ってない。177kmって長いわ〜果てしないわ〜
このエイドでしっかり補給していくことにする。
何を口にしたのかあまり覚えていないけれど、とにかくエイドにあるもの一通り食べた気がする。ランチパックが美味かったなぁ。
いつもすぐに食べられなくなってどんどん追い込まれるのが常だけど、この日は胃腸の調子は絶好調だった。定期的に飲んでいるパンシロンも効いている感じ。
次に目指すは67.4km地点の亀ヶ岡遺跡。約18kmの移動。
とにかく暑いので体力温存作戦で下りとフラットのみキロ8とかキロ9ぐらいで行く。
暫く進むと車が沢山停まっている所が。
ああ、これがわさおのいるところなのか。
あまり寄り道はしないと決めていたけれど、ワンコ派としては寄らねばなるまい。
人でごった返しており、わさおはだいぶ面倒くさそうだったな。
完全に見世物のような感じになっていてかわいそうにも感じた。
お前、冬もこの小屋にいるのか? 大変だな。 と話しかけたりして。
俺も頑張るからお前も頑張れよ とアイコンタクトしてきくや商店を後にした。
何もない(いや、そりゃ多少民家とかはありますけどね)道をひたすら進む。
少々の疲れはあるけれど、まだ、体のどこも痛くない。
黙々と残りの距離を消化してく。俺はロボットなのだ。
私設エイドでソーメンをいただいた。
めっちゃ美味い。おかわりする。
自分では自覚はないけれど、この頃からやっぱり色々余裕がなくなっている。
写真の構図もヘッタクレもなくなっているし、周りの情景とか入れられないぐらい視野が狭い。
やがて県道12号線にぶち当たる交差点にローソン。
500mlの水を体に掛ける用に買う。
弁当を買って食べているランナーもいる。
自分はそこまで空腹を感じなかったけれど、何か入れておかないとダメだと思って、さっきのエイドでも美味しく食べられたランチパックを探すも見つからず、仕方ないのでチキンサンドイッチを買う。
お前じゃないと拒絶されたコーヒーとともに食す。
これが疲れた体に沁みて沁みて大満足。
気持ちを新たに県道12号線をひたすら北上していく。
日が傾き始めた頃、第3エイドステーションの亀ヶ岡遺跡へ到着。
ここではお蕎麦をいただいた。
美味いわ〜 最高に美味いわ〜
素敵過ぎるおもてなし♪
ランナー同士、雑談が交わされる。
もうとにかく暇すぎて話し相手が欲しいのだ。
このエイドで辞めるというランナーが現れざわつく。
一瞬その場にいた全員の表情が暗くなった気がするが、やがて「お疲れっ!俺の分までビール飲んで寝てくれ」などと冗談も出て来た。
自分的にはまだまだという気持ちであったけど、これから夜を迎えて次の95.3km地点の鰊御殿で身体がどうなっているのか、どんよりとした不安があった。
もうすぐ日没。
ヘッドランプとハンドライトを用意してエイドを出た。
夕焼けが綺麗だった。
このエイドを出る時に何となく一緒になった横浜のS藤さんと進むことになった。
とりあえず7km先のファミマを目指す。
その4へ続く
第4回 みちのく津軽ジャーニーラン 177k その2
腹ごしらえも済んでブリーフィング会場の弘前文化センターへ。
今回、ランニコ部からは自分と25¢氏、青森在住のモーさんがエントリー。
会場でモーさんと合流できた。
この大会では走行ルート上に矢印などの標識は一切設置されないため、入念なコースブリーフィングが行われる。
正直、3時間近いブリーフィングなんて必要なのか?と思っていたけれど、後に聴いといて良かった となる。177kmの道程においてコースロストは命取りなのだ。
25¢氏はコースをちょっと逸れて城跡なんぞを見に行きたいだの、焼きそばを食いに行きたいだのと申しておったのだけど、始まってみると1mいや1mmも無駄にしたくないという気分になったようで、寄り道プランは全て却下したようだった。
石垣修復中のため城部分のみを地ベタに置いてあるんだけど、何だかプラモデルみたいだった。
そして263kmの部、ヘンタイ様たちのスタートを見送ったあと、ランニコ部メンバー3人で居酒屋で決起集会。完走を誓う。
青森のソウルフード、イカたっぷりのいがめんちをはじめて食しました。
歯ごたえがよくて美味いですね♪
青森では家庭の味ということで、モーさんは店で食べることはあまりないねぇと。そして各家庭で味付けも違うしイカの分量や刻み加減もぜんぜん違うらしい。
このあと各々のホテルに戻りましたが、帰り際オッサン3名でサーティワンアイスクリームへ入店。注文方法が全然わからずお店のお姉さんにレクチャーを受けてやっと注文。さっぱりと美味でなんだか妙に満足した。
ホテルに戻り明日の準備をして、ゆっくりとシャワーを浴びて眠りにつくことに。
おっと! その前に!
メモし忘れていたDNFした時用の交通手段をスマホのカメラでパシャリ。
この大会は途中で棄権した場合、送迎などは一切なく自力でゴール地点まで戻らなければなりません。土地勘のない自分はこのメモを忘れると途方に暮れることになります。
ほぼ一日中歩き回ったので疲れていたのか、気がついたら朝でした。
すこし外を散歩してみると天気は曇っていて、これならいい感じで走れそうな気温。
着替えを済ませ、朝食をのんびりと摂って荷物をまとめてスタート地点に向かいます。
中間地点のレストポイントである鰊(にしん)御殿に送る荷物とゴール行きの荷物を預けます。
あっ!左のワラーチの選手は偶然写ってしまいましたが、この大会に出るきっかけのブログを書いているダイスケさんですね。面白いので是非昨年大会の記事も読んでみてください。
因みに今回、コースロストが怖かったので事前に大会側から提供されていたルートラボのデータをGPXファイルで落とし、ガーミンへ登録しておきました。ルートナビ機能を何度も普段の練習コースを登録して使いこなせるようにして臨んだのですが、いざ今回のコースでナビをスタートしてみると「案内ポイントが多すぎる!」というようなエラーが出て序盤の数十キロしか案内してくれませんでした。
これは大きな誤算で、コースにかなり不安があった自分は一気に弱気になったのでした。事前準備、シミュレーションは大事ですねぇ。
簡単な出発式、序盤の間違いやすい弘前城公園内などを先導してくれる地元ランナーの方々の紹介(すいませんチーム名失念)の後、いよいよスタートとなる。
スタート動画・写真に映り込むために最前列に陣取る25¢氏(中央オレンジシャツ)すぐ前の白線がスタートライン。
午前7時 ユルユルの雰囲気でスタート!
JR弘前駅前公園をスタートし、まずは弘前城のある弘前公園を目指します。
公園内はルートミスしやすいため、地元のランニングチームが引っ張ってくれます。
「キロ6ペースで行きま〜す」
いや、それ速いっす。
弘前城の写真、2度訪れているせいもあり撮り忘れ。
やがて、どんどん気温が上昇し、曇り空だったのがドピーカンになってきた。
岩木山が綺麗に見えてテンションがあがる。
でも、これヤバいパターン。
道はドンドン登りになってくるし、あづい(暑い)よ、溶けちゃう。
岩木山神社前でランニコ部のクリス夫妻に遭遇!
めっちゃ元気注入された〜!
トイレ前の天然水でかぶり水。とにかく暑いので体を冷やしながら進まないと生命に関わりそうだ。
暑いながらも何とかランスタイルをキープし22.2km地点、第一エイドステーションの嶽(だけ)温泉に到着した。
エイドの方と話をして正気を保つ。
とにかく口を開けば「暑い」しか出てこなくなっていた。
今回、基本的にエイドの水ものはぬるかった。
エイドの方々には申し訳ないが、正直な話、今は冷たいものが欲しい。
とにかくキンキンに冷えた飲み物が欲しかったので自販機に向かったところ、前から女性ランナーが歩いて来た。
何とガリガリ君を食べているではないか!
そ、そ、そ それ! それ! それ!
ドドドドドド ドドドド ドコ ドコ doko?
これで息を吹き返したと言っても過言ではない。
神の食べ物である。
さて、次に目指すは49.3km地点の第二エイドステーション日本海拠点館だ。
その3へ続く。