テールエンダー in 北海道

北海道内外のトレイルレースでテールエンダー(最後尾役)を務めているe-ichiのブログでございます

第4回 みちのく津軽ジャーニーラン 177k その1

半分ネタでポチったんですよね〜

 

と知人には触れ回っていた訳ですが、実は結構マジで完走狙っておりました。

 

 

表題の通り、みちのく津軽地方を舞台とした総距離「177km」の大会でございます。

 

因みに同時開催で263kmの部もあり、そちらを通称ロングと呼び、自分の出た177kmはショートと呼ばれているのでありますね。ヘンタイが過ぎますよ。

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写真はこのヘンタイ大会を仕切るお方。

若い時に津軽が嫌いで出て行ったけど、歳をとって津軽の良さに気づき、津軽に人を呼びたい。津軽を盛り上げたい、津軽が好きだぁぁぁぁという熱いお方。好きですこういう人。

 

なぜこの大会を知ったのかというと、マラソンジャンキー小野裕史さん

マラソン中毒者 北極、南極、砂漠マラソン世界一のビジネスマン

の先輩であるダイスケさんのブログに前回大会の様子が記されていて、大いなる興味を持った次第です。

 

正直な話、今年はあまりちゃんとしたトレーニングもできておらず、自分的全盛時からプラス10kgというダラけた肉体になってしまっており、利尻島一周悠遊覧人Gをグダグダのタイムで走り、続くサロマ100kmでは40kmでポッキリと心も身体も折れる始末。

 

そんな低空飛行の状態で臨む訳ですから100kmぐらいで色々と限界がきて終わっちまうんだろうなぁ なんて思いつつ、制限時間37時間という『全部歩いても間に合いますぜダンナ!おひとついかがですか』的な魅惑的な余裕度(この時は軽くそう考えておりました)があり、なんだかよく分からない自信を持ってレースに臨みました。

 

因みにこの魅惑的な余裕度に騙されて友人の25¢氏からエントリーしたと連絡があった。

「知らないよ〜 特にワタクシはおすすめした訳ではありませぬからねぇ」

と思いつつも、心強い仲間の参戦に心躍ったのでした。

 

 自分のこれまでの最長距離はサロマと北オホーツクの100km。

177kmは未知の距離。未知すぎて自分がどうなるのか想像もつかないけれど

「キツかったけど楽しかった〜」みたいなアッサリとした終わり方にはならない事だけは想像できた。

 

177km ≒ 110mile

 

主にトレイルレースで160kmを完走した場合に100マイラーなどと呼んだりしますが、一応、今回完走できれば100マイラーを超えて110マイラーを名乗っても良いのではないか。いや、名乗らせてもらおうじゃないの などとニタリ顔で大会二日前の7月12日、湧別から新千歳空港へ車で向かったのであります。

 

何故二日前から移動したのかというと、この大会は前日(263kmはブリーフィング直後にスタート)のブリーフィングに出なければ出走できないルールがあるからです。前日入りでスケージュールを立てると結構シビアな動きを要求されて忙しいので、のんびり旅を選択しました。

 

ところがですね…

 

待ち時間でランチに寿司そばセットなんぞ頼んでグビッと飲っている時でした

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乗る予定のANA便が現地視界不良により欠航となり、ノンビリ感が全て吹き飛ばされた。

 

この後の青森便はJALの運行で、飛ぶか飛ばないか分からないけれど満席状態。

翌日のANA便JAL便ともに、ブリーフィングに間に合う時間帯の便は満席。

 

わーい、走らない理由ができたぞー と思ったのでありますが、長い長いキャンセル手続き待ちの列にならび、フェイスブックで緊急事態を書き込むと矢継ぎ早に全国の自称ツアープランナーから、青森への移動手段が次々と提案され、帰宅することは許されない状態になった。

 

いや、実際に大変ありがたいことでありましたね。数々のプランから新幹線プランをチョイスし、その日のうちになんとか弘前入りすることができました。

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因みに函館新北斗駅の駅弁屋さんにはすでに弁当が無くなっていて、中華春雨サラダとじゃがりこで飢えをしのいだのでありました。

 

この夜はレース前々日ということで余裕かまして一人でディープな鍛冶町 娯楽街を散策する予定でしたが、ホテルについてシャワーを浴びたらそのまま横になってしまった。

 

翌朝は深夜バスでやって来た25¢氏と合流し、弘前中央食品市場で朝食を食べようと楽しみにしていたのだけど、行ってみるとほとんどの店がやっておらず、寂れた市場の中で時間を持て余してるおばちゃんに捕まって、長々と苦労話を聞かされてたまらず退散。

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その後、25¢氏のリサーチで東北では最古、日本では4番目に古いと言われている歴史ある喫茶店へ向かった。

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太宰ブレンド、美味しゅうございました♪

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商店街のあちこちに歓迎のポスターが貼られているものの、町の方への認知度は今ひとつな感じでした。まだ第4回だしね。これからこれから。

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商店街を歩きまわり、流石に先ほどのトーストだけでは足りないので、これまた25¢氏の事前リサーチによる『三忠食堂 本店(さんちゅう食堂)』へ。こちらは映画『津軽百年食堂』の舞台となった老舗の食堂で、創業はなんと1907年だそう。有名人のサインや写真が沢山飾ってありました。

 

名物の『津軽そば』を頂きました。

短めの麺で初めて食べる食感でした。

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津軽そば』は、蕎麦のつなぎに小麦粉ではなく「大豆の粉」を使用。
なぜ大豆かというと「青森では小麦粉が取れにくかった」「栄養がかたよるので大豆を混ぜた」など諸説あるようです。

通常の蕎麦は「打ちたて、茹でたて」というのが常識ですが『津軽そば』は真逆。「熟成させて、茹で置き」というステップを踏みます。

その理由は、麺の作り方にあり、なんと3日かけて作っているのだそう。

1日目
・熱湯にそば粉を入れて、所謂そばがきを作る
・それを小分けにして、水に一晩つけて冷やす

2日目
・そば粉と大豆の粉、そばがきをまぜる
・蕎麦を打つ
・できあがったそばを一晩寝かす

3日目
・茹でて一食ずつ小分けにしておく

この蕎麦を茹でて1日寝かし、注文が入ったら温めるそうです。

すごい手間ですね。

 

汁も「焼き干し」といわれる希少な材料からとっており、魚の旨味がよく出ていました。

 

その2へ続きます 

ハイエース備忘録

この春、待望のカナディアンカヌーが我が家にやってくることになりました。

 

言い続けてみるもんですね〜

 

欲しい 欲しい とFacebookや他のSNSで書いていたら、神様が

「もうほとんど乗らなくなって、保管も大変だからあげるよ〜」

とのお話。

 

まぁ、このカヌーをいただける という大変ありがたいお話はまた別の機会に書くとして、譲っていただけるとなって問題になったのは車にどう積むか

 

検索でこのページに辿り着いた方は一番下を読んでいただければ。

そうでない読者の方、あまり面白い話ではありませんので読み飛ばしてもらっても(笑)

 

 

私の乗っている車はハイエースです。

それも100系と呼ばれる古い型で、内装などに改造が施され、キャンピングカー仕様の8ナンバーとなっています。

 

ワンコを連れて遊びに行って、宿の心配をせずに何処でも泊まれるというのを目指して、それまで乗ってきたエクストレイルとほぼ等価交換の形で手に入れました。

 

この車両はKC-KZH138Vという形式で、ハイルーフ・スーパーロングという仕様です。

 

そんなこと言われても何が何やらですよね。自分だってハイエースのキャンピングカーを探して購入するまで、ハイエースなんて全部一緒でしょ?ぐらいにしか思ってなかったですからね。

 

「荷物を運ぶ商用車」 って印象でした。

が、しかし

ハイエースって実に奥が深い車種なんですよね〜

 

知れば知るほど好きになる感じ。噛めば噛むほどってやつ。 

 

ちなみにハイエースは日本での価値はまぁ普通な感じですよね。

似たような車は沢山ありますし。

 

 

でもでも、このサイトの写真をご覧くださいませ。

http://hiroto.kt.fc2.com/hiace.html

http://hiroto.kt.fc2.com/hiace.jpg

サイトの説明によるとこれはウガンダの首都、カンパラのタクシー広場の写真だそう。

見渡す限りの車両ほとんどがハイエースじゃないですか!

 

海外の特に発展途上国では、車というのは一度買ったら動かなくなるまで乗り続ける一生ものの買い物。

 

世界中のあらゆる車の中から、一番壊れない、耐久性の高い車が求められます。

それを満たしたのがハイエースというわけですね。

 

10万キロはまだまだ慣らし運転段階とも言われるぐらい、平気で数十万キロを走ります。日本で値がつかなくても、海外ではいくらでも欲しい人がいる それがハイエースなんですね。だから中古車でも高値がつきます。

 

ランドクルーザーも世界中で走っていますが、これは中古でもハイエースよりさらに高値のため、軍とか国連とか麻薬密売組織とか、そういう方面に買われている印象です。嘘だったらスイマセン。

 

とにかく、日本人が一番ハイエースの価値を知らないと言っても過言では無いでしょう。

 

 

まぁ、ハイエースがどんな車か書き出すと止まらないのでこの辺にして、問題はどうやってハイエースカナディアンカヌーを積むのかって話です。

 

何故こんなことをブログに書くのかというと、情報を集めるのにとても苦労したからです。たぶん、同じ事で困る人が必ず出てくると思って以下に書き記します。

 

 

 

100系ハイエースのハイルーフ車に取り付け可能なルーフキャリア

 

THULE TH420 + TH422 + TH7125 の組み合わせ

 しかし高さを延長するためのTH422が廃盤となっており探すのが大変です

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・INNOやTERZOは過去にはあったのかもしれませんが、適合表にすら載ってない。

 結局自分はTH422を探しに探して、やっと某カーショップにデッドストックで残っていた物をゲット出来ました。

 

その後、なんとAmazonに普通に出品されているのも確認しましたが、本当に在庫があるのかどうかはわかりません。

 

とにかくTH422が夢に出てくるほど探しましたね。

 

今後手に入れるのはもっと難しくなるでしょうから、代案として以下の選択肢を記しておきますね。

 

・ロッキープラス株式会社 の SE-570C と ZM-425C

・ 精興工業(株)の HH200 と PH200

 

がハイルーフ車に装着可能なキャリアなようです。

 

スーリーのアダプタが見つからなかったらこれらから買うことになっていたと思いますが、詳細はあまり調べていないので、あくまでも参考までにとどめていただき、ご自身で適合をメーカーに確認の上、入手してくださいね。

 

でもやっぱりスーリーが一番スマートに装着できます。

検索でここを訪れた方にも見つかると良いのですが…

 

二次募集

本年もどうぞよろしくお願いいたします。

 

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身辺のゴタゴタが多すぎて全然更新できずにおりました。

 

昨年、ハセツネから帰った数日後、親父が脱水症状を起こし、かかりつけの病院へ。血糖値がやたらと高く、意識を失ってもおかしくないレベル。即入院。

 

しかし、そこのドクター これまで高血圧症で定期的に通って二ヶ月に一度は血液検査もしていたのにもかかわらず「血糖なんてこれまで何も問題なかったけどなぁ」って仰る。

 

これは後に転院した先で明らかになるのだけど数ヶ月前から「ヘモグロビンA1c」の値がかなりの異常値を示していた。そこのドクターはその数字見るなり「糖尿病」と即答。

 

最初の病院は過去に母親が脳梗塞の症状でかかった時も、待合室で何時間も待たせてからの「脳梗塞っぽいですね」という信じられないことを言ったことがあるので、殺人病院と認識しており、自分は絶対かかりたくない。

 

まぁでも年寄りは隣町の病院へ通うのも大変だから仕方ないなぁと思ってた。

 

でも今回のことでハッキリわかった。

完全に藪医者として認定。いや、医者ですら無いかも。

 

その後、転院先で順調に回復。

インシュリン注射を常用するまでには至らず、食事指導で済んだ(済んでいる)。

 

入院時は一週間ほど歩くことすらままならなかったので、いよいよ5080問題(介護の意味でのね)が我が身に降りかかってきたのかと暗い気持ちになったが、当面その心配は先送りされた感じ。

 

 

オマエは無慈悲だ

 

と言われても仕方ないですが、親が逝くときはポックリ、スパッと逝ってくれよなぁと常日頃から思っています。はい。超本音。

 

もちろんだからといって親に早く死ねとかそういう感情を抱いているわけでは無いですよ。「早く家に帰りたい」と言う親父を尻目に、入院しているうちに上と下からカメラを突っこんで調べてもらうようにドクターにお願いした。

 

話が脱線しますがこのドクター、ランナーでもあり、昨年の利尻島一周悠遊覧人Gにもいらっしゃってた。今年の利尻もすでに宿を取っているそうで、何か色々複雑ですが患者の家族というよりランナーとしての繋がりを強く感じています。

 

80歳になって何処も悪くない方がおかしいわけで、手の施しようも無い状態になって自分も周りも大変な思いをしてしまうような事態になる前に病気をみつけてもらうのは、QOL的にとても大事だと思うのです。

 

結局、胃カメラでごくごく初期の悪性新生物らしきものが見つかり、12月中旬に切除の手術。無事に取り切れたようでお正月は自宅で過ごせた。勝手に検査をぶち込んだのは悪かったが、ほらほら見つかって良かったでしょ っていうね。

 

 

自分自身の最後の理想型は「ピンピンコロリ」というか、回復の見込みのない状態でずっと病院で寝ている状態にはなりたくない。

 

今の自分は正直な話、目の前のいくつかの小さな目標や楽しみはあるものの、明日、いや、今日死んでも悔いは無いというスタンスで過ごしています。

 

 

昨日、UTMFの2次募集があるって発表があったんだよね。

しかも昨年までの先着順じゃなくて抽選で300人。

 

落選の通知から目標を見失ってトレーニングもせずどんどん増化した体重。

 

現実問題として、これから動き出して間に合うのかって話ですが、そんなことはどうでもいいの。また来年なんて言ってたら、もうこの世に居ないかもしれないから。

 

やりたいんだからやる

 

二次募集、全力で(力込めてもどうにもならんが)穫りに行く。

 

第26回 日本山岳耐久レース(24時間以内)長谷川恒男CUPハセツネカップ

「浅間峠?」と皆が言う。

 

 

いえいえ、もっと遥か前の「醍醐丸」です。

 

 

リタイア地点としてあまりにも早すぎるため、醍醐丸がどの辺であるのかを知らない人も多いかと思いますが、スタートから約15kmの地点。

 

明るい時間帯は応援ポイントとして、比較的大勢の人がいる場所です。

 

この手前の市道山分岐で立ち止まった際、盛大にリバースした。
多分、昼に食べたもの全部。

 

レースでも練習でもここ最近リバースした記憶は無いのだけど、全くもって制御不能でした。激しい頭痛もスタート前から続いていて、スタートしてしまえば何とかなるかなと楽観していたけれど真逆の展開に。

 

兎に角、水切れが怖すぎて序盤から水をセーブしながら大事に大事に進んだ結果、脱水になったという馬鹿でどうしょうもない、はんかくさい話。

 

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前日は4度目にして初めて予約の取れた東横INN東京秋川駅北口へ宿泊しました。

ハセツネのスタートゴールの武蔵五日市駅までは3駅という好立地です。

 

夜は福生に住んでいる姉と義兄、姪っ子が来てくれて居酒屋でご飯。

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麦酒を流し込みたい気持ちをグッと堪えてウーロン茶で通した。かれこれ一週間以上の禁酒。俺、凄い。エライ。左のビールは義兄のものね。

 

居酒屋を出て、コメダ珈琲の看板を発見。行ったことがなかったので、リクエストしてシロノワールという未知の名物スイーツ?を戴く。

 

何コレ 美味いんだけど♪

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1/6でお腹いっぱい。

 

ホテルの宿泊客、ほとんどハセツネの人のようでした。
カタギの人は見なかったと思う(笑)

 

シャワーを浴びて、午後10頃就寝。

 

 

過去3回の参加では誰かが確保してくれた場所で着替えたり用意をさせてもらっていたので、今年は自分がと思いレジャーシートを二つ持ってきた。

 

始発の電車で3駅隣の武蔵五日市へ到着。
これは楽チンだ。来年も出るなら絶対このホテル。

 

6時台に来れば誰もいないだろうと思っていたけれど、すでに体育館前には5人ほどが待っていた。駅から一緒に歩いてきた人に「開くのは7時だよ」と教えてもらう。

 

結局のところ、9時ぐらいまでに行けば場所は余裕で残っている。
大事をとっても8時に行けば、まぁ大丈夫。
壁際はやはりとても過ごしやすいので、真っ先に埋まりますけれどね。

 

ランニコ部の乱猿さんと 開場と同時に入口付近の一等地を買い上げた。

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しかしこの場所、後になってわかるのですが(予感はしてたけど)入口に近い故、出入りするみなさんの通路になってしまうという煩わしさがあり、次回がもしあるのならもう少し閑静な住宅街を選んだ方が静かに過ごせるかも。

 

こうしてあくまでも自己満足のための場所取りミッションを終えてちょっと達成感のようなものを感じてしまった。さ、ビール飲もうか みたいな(笑)

 

乱猿さんにチャリンコをお借りして駅前のセブンイレブンに買い出し。
水、麦茶、朝ご飯、昼ご飯、補給用のおにぎりなどなどかなりの重量。

 

今回自分はザック前面のボトル2本に1Lのポカリ、1.5Lハイドレに水、600mlの麦茶で挑んだ。もう1本、500mlのコーラを加えて背負ってみたら急に重く感じたので、散々迷って合計3.1Lの水分。電解質の補給には塩タブレットを併用するつもりで持参。

 

その他の補給はこんな感じ。
元々ジェルは後半になったら入らない体質なので少なめ。

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おにぎりも用意したんだけど、30℃オーバーの天候で傷みそうなのでスタート前に食べちゃった。スニッカーズは見事に溶けてしまってた。これに加えて脚攣り対策のタブレットとベスパ、ロキソニン、胃薬を所持。

 

受付がはじまった様子なので乱猿さんと向かう。
丁度、受付の前でランニコ部のアイドル高村貴子ちゃんが、取材陣の撮影に応じていた。隙を見てツーショットを狙ってみるも、関係者のガードが堅く声をかけられなかった。

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毎年恒例のサロモンのメルマガ登録キャッププレゼントに登録。
昨年は登録を忘れ、貴重なDNFキャップを貰い損ねた(今年貰えたけどね…)。

 

身支度を大体終えて、今回ハセツネ初挑戦&ランニコ新部員となってくれたチャーリーさんを女子更衣室の方へ探しに行く。なんと一昨年の大雪山ウルトラトレイルで知り合ったI氏が応援に来てくれていると!

いやぁ、懐かしい再会。嬉しかったです。

 

話し込んでいるウチに良い時間となってくる。
体育館に戻るとランニコブースにはもう誰も残っていなかった。
今年は集合写真撮れなかったね〜

 

台風一過の暑さが予想され、その通りになった。
すでに身体が秋冬モードに切り替わっている北海道民には厳しすぎる条件。
黙っていても汗が噴き出てくる。

 

15時間16時間の辺りにアバウトに並ぶ。
ランニコ部のしゅうさん、バーチ夫妻、K林さん、チャーリーさん、北海道マラソン10回完走のサロマンブルーS女史さん、青森のK萩沢さんらと談笑しながらスタートを待つ。

 

なんつーか凄い良い写真なのでノーカットでお届けします。
苦情は受け付けません(笑)
奇跡のような縁で成り立っているこの写真。凄いわ。

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この時点で自分は暑さにやられてかなり気持ち悪かった。
頭痛もしてきた。

 

いきなり補給できなくなってガス欠だけは避けたかったので、スタート前からジャム屋のジェルをチビリチビリと舐めながら補給し続けていた。

 

 

さて、スタートしました

 

もう4度目なので見慣れた光景。新鮮さは無い。

雲は綺麗だけれど、ただただ暑い。

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すぐに渋滞になりノンビリとした動きで隊列は進む。
しばらくはこの大会をマーシャルとして臨んでいるK林さんと同じゾーン。

 

変電所の手前からみんな猛ダッシュしていく。
いやぁ、でもすぐにまた渋滞しまっせ〜と思いつつ、それでも真面目に小走り。

 

今熊神社でトイレへ行くというK林さんと別れる。
あれ?去年も同じ流れだったような(笑)

 

ジャム屋のジェルの大きいのを1本食べ終わる頃からドンドン具合が悪くなっていく。

 

発汗が凄く髪の毛までベショベショになっている。
身体が常に水分を欲している感じなのだけど、水切れが怖いのでかなりセーブしてボトルのポカリを舐めるように飲んでいた。

 

今思えばこれだけでは圧倒的に電解質が足りてなかったようです。

具合が悪すぎて持ってた塩タブレットを取り出す余裕も無かった。

 

 

入山峠

 

直前にいたヤツが応援者の中に知り合いを見つけ、階段待ちの間ずっと談笑していて、前が開いたのに気づかずに立ち止まる。

 

いや、ほれ、前に進んでくれや。行かないなら抜くよと横を抜けようとする度に、気づいて前に詰めやがる。

 

イライライライライライライライラ

 

ここから市道山分岐まででどんどんモチベーションが下がっていく。

 

いやいやいや、まだまだこれからだから。

っていう自分と

ダメでしょ、次のポイントでやめよーぜ

っていうアホンダラ

 

交互に現れて、段々とアホンダラが身体も脳も支配していく。

 

 

 

市道山分岐でスタッフの方にここでリタイヤできるか聞いてるヤツがいる。

 

「次の醍醐丸からなら下山できます」

 

聞こえてしまったもんね。

そしてこの分岐で酸っぱいのがこみ上げてきてしまって、盛大にリバースしてしまった。できるだけ端っこにやりましたが、汚してスマンかった。

 

そこから少し進んだ小ピークに切り株が並んでいて座って休めた。
とにかくここで時間ギリギリまで回復を図ることに。

 

やがてそこにK林さんが追いついてきた。
しきりに気にしてもらったのだけど、情けないことについていけなかった。
マーシャルかっけえわ。

 

停滞は30分ぐらいだったのかな。
あまり時計を見る余裕も無く、薄暗くなってきていたのでヘッドライトも準備してから出発した。

 

登っては休み、登っては休み。

 

時折降りを走ってみるが、見事にヨロヨロで真っ直ぐに進まない(笑)

 

なぁーさけねぇーーー

 

脳内で再生される。

www.youtube.com

 

醍醐丸への最後の登りの手前。
標識の前でどうするか、どうしたいのか考えた。
醍醐丸のスタッフが「もう少しもう少し」と鼓舞する声が聞こえる距離。

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醍醐丸は予備関門になっていて、この時点で関門時間の19:00まで約30分だった。

たぶん執念で歩き続ければ浅間峠までは保つ。

 

しかしその先の三頭山の登り降り、御前山の長い長い登りを想像しただけでウンザリした。

 

「予備関門」で終わりにする決断をした。

決断したらスッキリした(笑)

 

 

 

狭い醍醐丸のスペースに30人近いDNFの選手たち。

妙にテンションが高く写真撮影会をしている人も。

自分はそんな気にはならなかったが、まぁそんな光景を笑って見てた。

 

DNF集団の中に、スタート前に知り合って一緒に写真を撮った青森のK萩沢さんも居た。下山中、彼とずっと色々なお喋りができて気が紛れた。ありがたかったわ。

 

悔しくないと言えば嘘だけれど、
なぜか清々しい気持ちで体育館へ戻った。

 

この時間なら終電までにホテルに帰れるというK萩沢さんとビールでお疲れのカンパイ。”だんべぇ汁”が身体と心に沁みる。また逢おうぜ!再会を誓う。

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潮を吹いている身体をサッパリさせたくてすぐに東京裏山ベースへ行ってシャワーを浴びたらメチャクチャお腹が減ってきた。

 

コンビニへ行って肉まんとソーセージの惣菜パン、ホットコーヒーを買って武蔵五日市駅の前で黙々と喰った。しみじみと美味かったよ。

 

今回はランニコ部員もかなりの人数がDNFしてしまっている。
すでに帰ってしまった人も数名。

 

会場に戻りサロモンブースで丹羽薫さんに慰めてもらう。

「暑かったからねー また来年ねー」

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体育館に戻って横になってスマホを見ているうちに寝落ちした。

 

4度目のハセツネが終わりました。

 

関わっていただいた全ての皆様、ありがとうございました。

結果は結果として、今年も充実した旅でした。

 

 

 

来年は4年に一度のあきる野市議会議員選挙のため、レイトスタート年となるようで(確かに初参加の2015年は10月末開催だった)開催が2週間遅れの月末になるらしい。

 

正確な開催日が未だわからないのだけれど

 

2019.10.20-21または27-28開催なら出られないのが濃厚。
2019.11.3-4開催なら行けそうだけど、過去の例を見ると11月に開催された(日付またいだことはあるけど)年はないみたい。駄目かな。

 

※ この後の四方山話はまた別の記事で。

 

ForeAthlete935のUSBモード

ハセツネ参戦に当たり、昨年までGPSウォッチはSUUNTO AMBIT2を使ってました。

 

細かい設定は忘れていまいましたが、ログの取得タイミングを長くすれば24時間以上保たせるモードがあって問題なくハセツネを全て記録できてました。

 

 

さて、買い替えたGARMIN ForeAthlete935の公式バッテリー稼動時間は…

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Smartモード:最大2週間
GPS/HRモード:最大21時間
UltraTrac™モード:最大44時間

 

となっていますが、通常のレースなどで計測に使うのは真ん中のGPS/HRモードになるかと思います。

 

UltraTrac™モードでも良いのですが、GPS精度がかなり落ちるらしいので出来ることなら使いたくないモード。

 

ハセツネの制限時間は24時間。

 

そして自分の過去のタイムは…

2015年 22時間49分49秒

2016年 23時間19分40秒

2017年 第1CP 浅間峠にてDNF

 

はいっ、見事にForeAthlete935の稼動時間では足りないわけですね(^_^;)

 

もちろん自分が20時間以内にゴールできれば、それは見事な素晴らしい解決策です。

 

がしかし、今年はこれまでにも増して練度が足りていない感じですから、ゴールできるとしても、やはりこれまでの2レースと同程度のゴール時間になることが予想されます。

 

さぁてどうしたもんかとここ一ヶ月ぐらい(実は購入するときも何とかならんかと思ってましたが)ずっと考えてました。

 

光学心拍計の機能をOFFにすればもっと保つんじゃないかと思ったんですが、具体的にテストする時間も無いし、そのようなテストをした記事も見つかりませんでした。稼動時間は延びるとは思いますが、折角ついてるセンサーをOFFにするのも何だかつまらないじゃないですか。

 

そしてハセツネ前々日の今日

解決策を見つけました!!!

 

 

説明書の49ページにこんな記載があります。

 

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はい、これ、デフォルトではMass Storageになっているんですが、これをGarminに変更すると、計測中にUSBコードを挿して充電が出来るんですな!!!

 

何故今まで気づかなかったのか。

だって、一度設定したら説明書なんかほとんど読まないもんね。

 

 

流石にUSBコネクタの位置からして腕に装着したままは無理ですが、月夜見第二駐車場とかのCPで休んでいるときにモバイルバッテリーから数分〜10分程度充電するだけで、最後まで保つんじゃないかという訳です。

 

実際に今、アクテビティを起動して実験してみましたがちゃんと充電できました。

※ ただし、当然ですが充電中は心拍のデータは取れません。

 

いやぁ、自分、天才なんじゃないかと思いますね(笑)

だって、色々ググってみましたけれど、ここまでズバッと解決策が書かれている記事は見当たりませんでしたからね。

 

 

詳しく設定の仕方を書いておくと

UPボタン長押し→設定→システム→USBモード です。

 

ちなみにGarminに変更したままにしておくと、PCと接続したときにマウントされずに「Garmin Express」のアプリケーションと接続できなくなりますので注意が必要です。その場合はMass Storageモードに戻してくださいね。

 

 

蛇足ですが他にバッテリーを保たせるために設定したところ。

GLONASSはOFFにする(GPSのみにする)。

・バックライトは全ての場面でOFFにして、手動でLIGHTを押したときだけにする。

・バックライトレベルは最低限の5%に。

Bluetooth通信をOFFに。

 

 

アクテビティ設定の内容も詰める

具体的には

・アラート
・自動スクロール
・自動ポーズ
・自動クライム
・沿面速度
・沿面距離
・心拍転送モード
電子コンパス
・データ記録
・グループトラック

この辺りを全てオフにしてしまいます。

 

これで公称値に近いバッテリー稼動時間になるのではと思っていますが、実際には経年劣化もありますしもっと短いでしょうね。

 

 

それでは 台風25号も逸れそうですし、4回目のハセツネ行って参ります!

 

 

 

 

 

黒岳登山 〜 お鉢巡り

9月30日

 

ハセツネ前、最後の山行

始発のロープウェイ、リフトで黒岳7合目スタート


大雪のお鉢巡りしてきました。

 

 

 

午前3時に家を出て、高梨沙羅ちゃんの実家のセブンイレブン(上川層雲峡店)でおにぎり、カップ麺、飲料水、行動食などを購入。綺麗なトイレで用も足しておく。 

 

始発のロープウェイに並ぶ。

同乗者は10人程度。

 

5合目駅でリフトがまだ動いてないとのことで待たされる。

建物内を見渡すと…!!!

 

知り合いが手を振っていたw

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何だか山頂標識とのサイズ感がおかしいような気がするんですが

こんなものだったかな?(笑)

んんん?

 

 

ちなみに今回の黒岳の山頂自撮り

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やっぱりサイズがおかしいと思うんだけど(笑)

広角レンズ使ってもあのようにはならなそうな気が。

合成の匂いしかしない。陽希さんどんだけデカいの。

 

 

5合目から先がイイ感じで紅葉してるよ って情報は得ていたんですが、

天候が気になるので兎に角急いで登ってしまいたい。

 

7合目までリフトで上がって登山開始。

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山頂までは風も無く、一番最初に登り始めたので誰も居なくて快適。

雲海も綺麗。

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山頂へ出た途端、結構な暴風。

 

 

三脚を出して

一通り写真を撮り、どうするか考える。

 

 

周辺に目立った雲はほとんど出ておらず、太陽も時折顔を出す。

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イケルっしょ

 

何の根拠もない決断。

 

5合目駅のスタッフが『15時までに戻ればセーフでしょ』って言ってた。

てんきとくらす の登山指数もAだし。

 

時計回りに北海岳を目指して移動開始。

 

歩くとザクザクと音がする。

霜柱の上を歩いていた。

楽しい♪

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渡渉部分の水量は多めだったけど靴は濡らさずに済んだ。

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万年雪渓

つまり氷河


 

北海岳

 

風を遮るものが何も無いため恐怖さえ感じる爆風

 

でも、ここからの眺めは結構好き。

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ここまで順調でしたが、この後の旭岳分岐に向かうにつれ

さらに風が強くなって来た。

 

こんな風のせいか、ここまで誰にも出会っていない。

このお鉢の稜線上、約15kmに今、自分しかいないのではないか

と思うと段々怖くなってきた。

 

 旭岳分岐に到着

まだこの時は旭岳山頂部に雲がかかっている程度なので楽観してました。

 

しかし、とにかく風がヤバイので旭岳ピストンを諦め

間宮岳、中岳経由で戻り始めた。 f:id:e-ichi_hokkaido:20181001105433j:plain

 

どんどん雲が流れてきて辺りが白くなってくる。

 

中岳を通過した後、

ガスガスで視界30メートル程度の中、いきなり人が現れた。

 

白人男性と女性のカップル。

この暴風の中「ヘロー!!!」とにこやかな表情。

 

この先メチャクチャヤバいことになってんぞ!

 

と忠告したかったが、英語が浮かばず

「び、び、び、けあふる」と言うのが精一杯。

 あいつらこの視界と爆風の中、何処へ行ったのだろう。

 

中岳から北鎮分岐に向かう。

もう、生命の危機を感じるぐらいの風。

身体が持って行かれそう。

 

吹きさらしの稜線から、ちょっと風の弱まる場所に入った。

ほんの一瞬の静寂。

ふと目をやると風上から来訪者が。

 

「何かくれ」

とでも言いたげな表情で何度もこちらを見てくる。

 

台風に気をつけるんだよ と話しかけたら

オマエもな

と言ったような気がした。

 

 

 

 北鎮岳と黒岳石室の分岐

ここは絶対間違えずに石室に直行しないとヤバイ

 

と思って気をつけて進んでいたのに、気がつくと北鎮岳を登り始めていた。

ヤバいわ俺。

 

分岐場所は視界数メートル。

看板にも気づかなかった。

 

ルートを修正し、黒岳石室へ降り始めると強風とガスが一気に弱まり、心の平穏も取り戻せた。

 

まさに天国と地獄

 

と安堵していたら、下から登ってくるソロの女性。

絶対に危ないので行かない方が良いと説得したが、

とりあえず進んでみる と。

 

しばらく進んでお鉢平の展望台

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振り返ったら先ほどの女性は引き返してきているのが見えた。

良かった良かった

 

無事に黒岳石室まで戻り、風を避けられる場所で湯を沸かす

カップラーメンとおにぎりの昼食

風に晒され続けた身体に温かいスープが沁みる。

残った湯でインスタントコーヒーを淹れて下山開始。

 

せめて降りはハセツネのためにガシガシと

と思ったけれど、観光登山の人が結構多くてほぼ歩き。

 

まぁ、今日は無事に帰還できただけでよしとしなければいけません。

結構ヤバイ山行でした。

 

 

NEWシューズ

昨日のトレーニングでNEWシューズをおろしました。

 

SALOMON SENSE RIDE GORE-TEX® INVISIBLE FIT

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発売を知ってから即買いを決めたは良いけれど、本家SALOMONのオンラインストアでも売ってなくて、グルグルした結果amazonに売っていたというオチ。

やっと本家WEBショップでも販売がスタートしましたね。

 

 

実はOUTPATH GTX®を登山用に買おうと思っていたのだけど、このシューズが出ると聞いて販売開始を待ってました。


履いた印象は普通のシューズ。全くゴワゴワ感とかはありません。
アッパー部分がちょっと硬く感じますが、これは新品故のものかもしれないし、気のせいかもしれない。

GORE-TEX® INVISIBLE FITテクノロジーについては、レインコンディションで使ってみないとわかりませんね。

地味に改良されているのがSALOMONシューズの定番「クイックシューレース」で、これまでは緩めづらさがあったのですが、劇的に楽に緩められる仕様になってます。これは結構感動した。もっとアピールしてもいいポイントです。



今年のハセツネはこれでいってみたいと思います。