黒岳登山 〜 お鉢巡り
9月30日
ハセツネ前、最後の山行
始発のロープウェイ、リフトで黒岳7合目スタート
大雪のお鉢巡りしてきました。
午前3時に家を出て、高梨沙羅ちゃんの実家のセブンイレブン(上川層雲峡店)でおにぎり、カップ麺、飲料水、行動食などを購入。綺麗なトイレで用も足しておく。
始発のロープウェイに並ぶ。
同乗者は10人程度。
5合目駅でリフトがまだ動いてないとのことで待たされる。
建物内を見渡すと…!!!
知り合いが手を振っていたw
何だか山頂標識とのサイズ感がおかしいような気がするんですが
こんなものだったかな?(笑)
んんん?
ちなみに今回の黒岳の山頂自撮り
やっぱりサイズがおかしいと思うんだけど(笑)
広角レンズ使ってもあのようにはならなそうな気が。
合成の匂いしかしない。陽希さんどんだけデカいの。
5合目から先がイイ感じで紅葉してるよ って情報は得ていたんですが、
天候が気になるので兎に角急いで登ってしまいたい。
7合目までリフトで上がって登山開始。
山頂までは風も無く、一番最初に登り始めたので誰も居なくて快適。
雲海も綺麗。
山頂へ出た途端、結構な暴風。
三脚を出して
一通り写真を撮り、どうするか考える。
周辺に目立った雲はほとんど出ておらず、太陽も時折顔を出す。
イケルっしょ
何の根拠もない決断。
5合目駅のスタッフが『15時までに戻ればセーフでしょ』って言ってた。
てんきとくらす の登山指数もAだし。
時計回りに北海岳を目指して移動開始。
歩くとザクザクと音がする。
霜柱の上を歩いていた。
楽しい♪
渡渉部分の水量は多めだったけど靴は濡らさずに済んだ。
万年雪渓
つまり氷河
北海岳
風を遮るものが何も無いため恐怖さえ感じる爆風
でも、ここからの眺めは結構好き。
ここまで順調でしたが、この後の旭岳分岐に向かうにつれ
さらに風が強くなって来た。
こんな風のせいか、ここまで誰にも出会っていない。
このお鉢の稜線上、約15kmに今、自分しかいないのではないか
と思うと段々怖くなってきた。
旭岳分岐に到着
まだこの時は旭岳山頂部に雲がかかっている程度なので楽観してました。
しかし、とにかく風がヤバイので旭岳ピストンを諦め
間宮岳、中岳経由で戻り始めた。
どんどん雲が流れてきて辺りが白くなってくる。
中岳を通過した後、
ガスガスで視界30メートル程度の中、いきなり人が現れた。
白人男性と女性のカップル。
この暴風の中「ヘロー!!!」とにこやかな表情。
この先メチャクチャヤバいことになってんぞ!
と忠告したかったが、英語が浮かばず
「び、び、び、けあふる」と言うのが精一杯。
あいつらこの視界と爆風の中、何処へ行ったのだろう。
中岳から北鎮分岐に向かう。
もう、生命の危機を感じるぐらいの風。
身体が持って行かれそう。
吹きさらしの稜線から、ちょっと風の弱まる場所に入った。
ほんの一瞬の静寂。
ふと目をやると風上から来訪者が。
「何かくれ」
とでも言いたげな表情で何度もこちらを見てくる。
台風に気をつけるんだよ と話しかけたら
オマエもな
と言ったような気がした。
北鎮岳と黒岳石室の分岐
ここは絶対間違えずに石室に直行しないとヤバイ
と思って気をつけて進んでいたのに、気がつくと北鎮岳を登り始めていた。
ヤバいわ俺。
分岐場所は視界数メートル。
看板にも気づかなかった。
ルートを修正し、黒岳石室へ降り始めると強風とガスが一気に弱まり、心の平穏も取り戻せた。
まさに天国と地獄
と安堵していたら、下から登ってくるソロの女性。
絶対に危ないので行かない方が良いと説得したが、
とりあえず進んでみる と。
しばらく進んでお鉢平の展望台
振り返ったら先ほどの女性は引き返してきているのが見えた。
良かった良かった
無事に黒岳石室まで戻り、風を避けられる場所で湯を沸かす
カップラーメンとおにぎりの昼食
風に晒され続けた身体に温かいスープが沁みる。
残った湯でインスタントコーヒーを淹れて下山開始。
せめて降りはハセツネのためにガシガシと
と思ったけれど、観光登山の人が結構多くてほぼ歩き。
まぁ、今日は無事に帰還できただけでよしとしなければいけません。
結構ヤバイ山行でした。