憧れの地へ その2(OCC)
旅の準備(0.5次予選)
さて、旅の準備というかUTMB系列の大会にエントリーすると、いくつかWEB上で手続きをしなければなりません。
今回は保有ポイントの件で少し困ったことが起こりまして、今後同様の状態となられる方がいらっしゃらないとも限りませんので長くなりますが記載しておきます。中々、シャモニー・モンブランの話にならずにスミマセン。今回分は完全に備忘録ですので読み飛ばしても良いかと(汗)
UTMB系のレースにエントリーすると選手個人別にWEBページが設けられ、レースまでに提出すべき書類や、誓約書の承諾、ゼッケンを何処で受け取るか、移動バスの予約などなど様々な指示がUTMB事務局側からメールで届きます。当然全部フランス語か英語。
日本のレースだと郵送とかFAXでエントリーなんていう大会もまだまだありますが、UTMB系はWEBとメールが使えない人はエントリーは無理です(たぶん)。
私の場合先ず「必要なポイントが確認できていないぜよ。このままだとレースに出られないぜよ」という通達が来ました。
??? 寝耳に水です。
いやいやポイント持ってるし! 証拠のWEBページも見せたよ?!
ここで“ポイント”って何よ?って疑問が沸く方もいらっしゃるかと思います。一応、この少し下に簡略して書いてありますが、説明が大変長くなりますので端折ります。時間は有限なのです。ググってください。その方が貴方のインターネッツ対応力も上がるというものです。
UTMB事務局側は基本的にITRAのWEBサイト(http://www.i-tra.org/community/)を参照しており、必要なポイントが揃っていればOKが出る仕組み。
(ITRAとは簡単に言うと世界中のトレイルランニングレースを距離や高度差により認定してポイント付けする機能を持っている組織。もちろんその他にも色々なことをやっている組織ですが、割愛します。ポイントのつくトレイルレースに出たことがある人は一度自分の名前を確認しておいた方が良いかも。因みに気になる他人のポイントも見ることが出来ますが、日本の選手はみんな遠慮しているのか顔写真がありません。載せた方が絶対オモロイと思うので是非)
いままでITRAのサイトなど見たこともなかったので見に行くと…自分の名前が「utsuichi NAKAGAWA」となっているではありませんか(ノ∀`)
ここで暴露しちゃいますが、私の本名は 中川 映一(なかがわ えいいち) というのでありますが、ウツイチ … そう、映(うつ・る)一(いち)とデータ入力者もしくはAI知能様が読んでしまったのでありますね。
いや、笑い事では無くこれは由々しき問題で、先ずはこれを訂正してもらわないことには話が進みません。
慣れない英語でメールを書き、訂正を求めました。
なお、訂正していただくには有効期限内のパスポートのスキャンが必要です。
私はとても文化的な生活を送っており、世界を飛び回るエグゼクティブビジネスマン並に海外渡航歴も多く(ハワイに3度行っただけ)、当然のようにパスポートは所持しておりましたが、パスポートを持ってない人はどうしろと言うんでしょうかね。
ITRAのサイトの中の人はとても仕事が速く、スキャン提出の翌々日には訂正されました。
あとは…UTMB事務局側で確認が進めば全て上手く行く はず。
待つこと1カ月。
全然更新されません。
何度リロードしても、むなしく「オマエのポイントは確認できていない」の表示が出るだけです。
こんな所で0.5次予選があるとは思ってもみませんでした。
こんなことで悩んでいたのは多分自分だけだろうなぁ…
意を決して丸々一日を費やし、UTMB事務局にフランス語でメールを書きました。
もちろん自動翻訳を使って。
「すまんがITRAの登録状況が間違っていてポイント確認できなかったようだ。すでに修正されたので頼むからもう一度確認して私を安心させて欲しい」
数日後、OKのステータスが!!!
正直、今回の旅で一番難易度の高いミッションでした。
その後、医師による健康診断書の提出(自分でPDFかJPEGにして送る必要あり)。
これは医師にサインしてもらうのに費用が5,000円ぐらいかかりました。
診断書はこんな感じです
正直、国際医師ナンバーを借りられる知り合いがいるのなら、それで良いかもしれません。
だって書類だけですからね。毎年健康診断受けてて、問題がなければ。
多分ですが、適当なナンバーで適当な名前でも通りそう。
(あくまで自己責任)
あ、ダメですよ。尿酸値が高いのに「問題無し」のサインを貰っては。
そして大会直前になって、スタート地点までのバスを利用するなら、何時の便に何処から乗るか?を選択(OCCはスタートがシャモニーではなく、オルジェールという所のため)させられます。
これも実は地名が良くわからないので、GoogleMapと睨めっこしたりして選択に難儀した。
結局、ツアーの車で送ってもらったのでバスには乗りませんでしたが、バス利用だと結構心細い思いをすることになっていたかもしれません。
そういう心配をしたくない方は、この後の記事で紹介するツアー会社でシャモニー・モンブランヘ行ってください。フルサポートで何の心配も無く参加できると思います。
これで事前のやり取りは全て完了!
因みに日本の大会では事前に大会プログラムやゼッケンが送られてきたりすることがほとんどですが、基本的にUTMB系は何も送られてこない(希望すれば有料でプログラムが届きます)ので、受付にはパスポートを持っていくことになります。
今頃気づいたけど、会場で無料で配っていた大会公式プログラムをもらってくるの忘れた!
記念に残しておきたかったですねぇ。これから行く方はお忘れなきようTo Doリストにすぐさま書き込んでおいてくださいね。
また、レース中は国境を跨ぐことになるためパスポートは必携品なのですが、特例になっているのか良くわかりませんが、ゼッケンがパスポート替わりとなって通過出来ることになっているようです。それでも、必携品として定められているので持たなければなりませんが、今回はコピーをラミネートしたものをザックに入れておきました。
さて、次にやるべきは装備品の準備です。